Blog 2011.8.16 『国民投票』と『総選挙』 of 尾米タケル之一座

2011.08.16 『国民投票』と『総選挙』

尾米タケルです。

ぼやく場所が得られたので、少し時期を遡ってぼやきます。

 6月、福島第一原子力発電所の事故をうけて、日本からはるか遠く離れたイタリアでは原発の是非を問う国民投票が行われていました。結果は投票率54.79%、その内94.5%が原発に反対するものでした。

 その頃、世界中に放射能をまき散らし、汚染水の海への放出などで一部海外のメディアからは「テロ国家」と叩かれた当事者である日本。その日本のメディアがこぞってとり上げていたのは、AKB48の総選挙でした。この国は狂っていると思います。

 立場を変えて考えてみたらどうでしょうか? 

 例えば日本のメディアが大嫌いな北朝鮮が、核兵器の開発中に事故を起こし、大量の放射能をまき散らし、日本にも深刻な汚染を引き起こし、その事故の終息のめどすらたっていないのに、マスゲームの立ち位置を決める選挙を行っていたら?
それをメディアがこぞってとり上げていたら?
国民の関心が事故そっちのけでマスゲームに向かっていたら?

 もし、そんなニュースが入ってきたら、多くの日本人は「あいつら頭おかしいな」と思う事でしょう。何故その目を他者には向け、自分たちには向ける事ができないのでしょうか?
 『人に厳しく自分に優しく』という言葉はボケで使う言葉じゃなかったのでしょうか?
こんなに国ぐるみでボケられたらお笑い芸人は手も足も出ません。何かおかしな事をいっても、「うん、確かに」で終わってしまいます。

 くれぐれも、AKBが選挙をした事を批判したいわけではありません。アイドルのイベントとして勝手にやればいいし、ファンがそれに参加するのもいっこうに構わないと思います。      
 ただメディアがそれをこぞってとり上げ、タレントやコメンテーターがはしゃぐ様子を、海外の人達や、そんなものに全く興味がない人間が見た時、この国はどう映っているんでしょうか?

 そして何より「それどころではない」という事を国民に気付かせないようにしている人間たちの罪は、いつか問われる時がくるのでしょうか?